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【米国市況】S&P500反落、カナダ政策で米国債上昇-ドル146円前半 - ブルームバーグ

26日の米金融市場では米国債が上昇。カナダ銀行(中央銀行)が市場予想より小幅な利上げを発表したことを受けて、米利上げの軌道も意識された。株式相場はS&P500種株価指数が4営業日ぶりに下落。ドル・円相場は下げて、146円台前半。

  • S&P500反落、期待外れな大手ハイテク決算など重し
  • 米国債は上昇、10年債利回り一時4%割れ
  • ドルは下落、146円台前半-FRB政策転換の観測
  • NY原油は続伸、米国の原油輸出が過去最高に
  • NY金先物は続伸、ドルと米国債利回り低下で

  S&P500種は前日比0.7%安の3830.60。ナスダック総合指数は2%安。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は2.3%値下がり。前日の引け後に発表された大手ハイテク 決算が期待外れとなり、この日のセンチメントの重しになった。ダウ工業株30種平均は2.37ドル高の31839.11ドル。

  この日の引け後では、フェイスブック親会社のメタ・プラットフォームズが急落。売上高見通しが予想より低調だった。フォード・モーターも値下がり。インフレによる利益への影響を警告した。

  カナダ銀行が予想に反して利上げのペースを落としたことは一定の安心感をもたらしたが、米金融当局が必ずしも追随するわけではないと投資家らはみている。

カナダ中銀が予想外のペース減速、50bp利上げ-景気後退懸念の中 (1)

  米国債市場ではニューヨーク時間午後4時28分現在、10年債利回りが10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.01%。一時は4%を割り込む場面もあった。

  この日発表された9月の米新築一戸建て住宅販売など、最近のデータでは米金融引き締めの影響が経済に表れ始めつつあることが示唆されている。

米新築住宅販売、再び減少に転じる-ローン金利上昇が需要圧迫 (1)

  クルー・アドバイザーズのダスティン・サッカレー最高投資責任者(CIO)は、米金融当局がタカ派姿勢を弱めると表明するのは難しいだろうと指摘。その過程で投資家の期待をうまく管理する必要があることを理由に挙げた。「米当局は当然ながら過度にハト派の姿勢は望まない。市場はもちろん、米金融当局が利上げのブレーキを踏んでいるという何らかのサインを期待している」とインタビューで発言。「一方で当局が過度にタカ派的なスタンスを続ければ、そちらの方でも状況が手に負えなくなるリスクもある。従って、非常に難しいかじ取りをしているのは間違いない」と述べた。

  イラン核合意再建交渉が短期的に前進するとはみていないとブリンケン米国務長官が述べたことも、センチメントの悪化につながった。

What's Priced In Now

Fed rate hike premium has eroded out of the swaps market this week

Bloomberg, CME

  外国為替市場ではドル指数が続落。米景気が減速しつつある兆しを踏まえ、米利上げ軌道予想を見直す動きが進んだ。ポンドやユーロは値上がりした。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.9%低下。ニューヨーク時間午後4時29分現在、ドルは対円で1.1%安の1ドル=146円38銭。一時は1.2%安の146円23銭を付ける場面もあった。ユーロは対ドルで1.2%高の1ユーロ=1.0081ドル。ポンドは対ドルで1.3%高の1ポンド=1.1624ドル。

  RBCキャピタル・マーケッツのエルサ・リグノス氏は「米利上げ休止シナリオを確認、あるいは否定するには来週のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見を待つ必要があるかもしれない」と顧客向けリポートで指摘。「それまでは、企業決算やドル・ロングのスクイーズの兆候に注目している」と述べた。

  バークレイズ銀行の為替調査責任者、テミストクリス・フィオタキス氏は「恐らくドル高は最終局面にある」とブルームバーグテレビジョンとのインタビューで指摘。「賃金やインフレの伸びであれ、住宅市場であれ、米経済を構成する要素の多くがピークに達しつつある兆候を示し始めている」と話した。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。米エネルギー情報局(EIA)の統計で、米国の原油輸出が先週、過去最高となったことが分かった。ガソリン在庫および東海岸のディーゼル油在庫も減少した。

  トータス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、ロブ・サメル氏は「輸出増加、ガソリン在庫減少はともに、米国で石油がこの先一段と必要になることを示唆している」と指摘した。

  ドル指数の続落も、ドル建てで取引される商品の投資妙味を高めることにつながった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は、前日比2.59ドル(3%)高の1バレル=87.91ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は2.17ドル上昇して95.69ドル。

  ニューヨーク金相場は続伸。ドルと米国債利回りが前日に続いて下げたことが材料となった。

  市場には低調な米経済指標などを受け、積極的な引き締めを続ける米金融当局が来年、政策をシフトさせるとの見方がある。その場合は、利子を生まない金に対する圧力が一部緩和され得る。

  ストーンXのアナリスト、ローナ・オコネル氏は、こうした市場の見方に触れ、金相場にとっては「それが話題に上っているだけで、一定のけん引力となっている」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比0.7%高の1オンス=1669.20ドルで終了した。

原題: Stocks Snap Three-Day Rally; Treasuries Gain: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Drops To 3-Week Low on Fed Pivot Bets: Inside G-10(抜粋)

Dollar Loses Its Luster as Bets on Big Fed Rate Hikes Fade(抜粋)

Oil Rises Most in a Week as Petroleum Exports Soar to Record(抜粋)

Gold Climbs With Yields in Focus as Traders Await Fed Meeting(抜粋)

 

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