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【米国市況】株は7月以来の大幅高、国債利回り急低下-144円台後半 - ブルームバーグ

3日の米株式相場は大幅反発。9月の米ISM製造業総合景況指数が低調な内容となったことで、米金融政策の過度な引き締めを巡る懸念が和らぎ、米国債利回りが低下した。

  ドル・円相場は前営業日比でほぼ変わらずの144円台後半。東京時間から欧州時間にかけて一時145円台で推移した後は、伸び悩んだ。

  • S&P500種は7月以来の大幅上昇、ダウ平均765ドル高
  • 米国債利回りは急低下、10年債3.65%-5年債一時30bp下げ
  • ドルは144円台後半、ポンド上昇-原油高で資源国通貨にも買い
  • NY原油は反発、7月以来の大幅高-OPECプラスが減産検討で
  • NY金は大幅続伸、米国債利回り低下で

  S&P500種株価指数は前週末比2.6%高の3678.43。7月以来の大幅高となり、同指数構成銘柄の約95%が値上がりした。ダウ工業株30種平均は765.38ドル(2.7%)高の29490.89ドル。ナスダック総合指数は2.3%上昇。

  9月のISM製造業総合景況指数は市場予想以上に低下し、この2年余りで最低の水準に落ち込んだ。一段と積極的な利上げを要する緊急性は後退した格好となった。

米ISM製造業景況指数、2年余りの最低水準-受注が再び縮小 (2)

  ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「市場は売られ過ぎで、センチメントは極度にネガティブな状況だ。従って、反発はいつ起きてもおかしくない。急激な反発さえもあり得る」と指摘。「しかし、この弱気相場での最終的な底値を付ける前に、一段安が想定される。株式相場はリセッション(景気後退)をまだ完全には織り込んでいない」と述べた。

  米国債相場は大幅上昇。5年債利回りは一時30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。ニューヨーク時間午後4時17分現在、同年債利回りは20bp低下の3.89%。10年債利回りは18bp下げて3.65%。

  エコノミストのエド・ヤルデニ氏は、米金融当局は11月にもう1回利上げを実施した後は、引き締めキャンペーンをやめることを検討するべきだと指摘。大幅利上げやドル高、量的引き締めが金融市場にもたらすストレスは当局者らが金融安定を最優先させるべき地点にまで達していると、付け加えた。同氏は「債券自警団」などの用語を生み出したことで知られる。

  外国為替市場ではドルが総じて下落。ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことを受けて、債券などの資産価格が上昇したことが背景。一方、原油の値上がりで資源国通貨は支えられた。ポンドは上昇。クワーテング英財務相は所得税の最高税率引き下げ案を撤回した。

英首相、最高所得税率の引き下げ撤回-財務相への支持は継続 (5)

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%低下。ニューヨーク時間午後4時18分現在、ドルは対円で前営業日比ほぼ変わらずの1ドル=144円70銭。午前中には一時144円16銭までドルが売られる場面もあった。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=0.9824ドル。ポンドは対ドルで1.4%高の1ポンド=1.1321ドル。

  ニューヨーク原油相場は反発。5%超値上がりし、7月以来の大幅高となった。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」による 減産の可能性を背景に、供給タイトの状況を巡る懸念が高まった。

  OPECプラスは5日の会合で、日量100万バレル余りの減産を協議する可能性があると、参加国代表は明らかにした。

  USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資戦略ストラテジスト、ロブ・ハワース氏は「在庫がまだかなりタイトな中、OPECが日量100万バレルの減産について協議しているということや、彼らが自らの生産目標を満たしていないという事実は市場にとって驚きだ」と指摘。「とはいえ、原油価格は120ドル超から今は80ドルに下がっているため、彼らがそれを試練だとみているのは確かだ」と述べた。

Growing chance of producer action stems recent price drop

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は、前営業日比4.14ドル(5.2%)高の1バレル=83.63ドル。ロンドンICEの北海ブレント月12月限は3.72ドル上げて88.86ドル。

  ニューヨーク金相場は続伸。米国債利回りが低下したことで、金利を生まない金の投資妙味が相対的に高まった。世界的な中央銀行の金融引き締めはリセッションにつながるとの懸念や、債券利回りはピークに達した可能性があるとの見方も意識された。

  バート・メレク氏率いるTDセキュリティーズの商品ストラテジストは「金価格は下降トレンドが強まりつつある状況で変わっていない」と指摘。「10月に入っても、金にとって降参のリスクは大きいままだ。堅調なデータは一段と積極的な米金利軌道を示唆し続けている」と説明した。

  スポット価格はニューヨーク時間午後3時3分現在、前営業日比2.3%高。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、30ドル(1.8%)高い1オンス=1702ドルちょうどで終了した。

原題: Stocks Rise From the Ashes in Best Day Since July: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Surge With European Rates Rally; Block Trades Active(抜粋)

Dollar Gauge Slips To One-Week Low as Yields Tumble: Inside G-10(抜粋)

Oil Sees Biggest Daily Jump Since July Ahead of OPEC+ Meeting(抜粋)

Gold Extends Its Rally as Treasury Yields Continue to Retreat(抜粋)

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