22日の米株式相場は反発。前日は小幅に下げたものの、11月に入ってからの上昇局面を維持した。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4556.62 | 18.43 | 0.41% |
ダウ工業株30種平均 | 35273.03 | 184.74 | 0.53% |
ナスダック総合指数 | 14265.86 | 65.88 | 0.46% |
感謝祭翌日のブラックフライデーや翌週月曜のサイバーマンデーを前にアマゾン・ドット・コムは上昇。マイクロソフトも高い。オープンAIにサム・アルトマン氏が最高経営責任者(CEO)として復帰するとの報道が流れた。一方、前日夕に決算を発表したエヌビディアは下落。
アルトマン氏、オープンAIにCEOで復帰-取締役刷新で収拾へ
LPLファイナンシャルのチーフ・グローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「消費者はインフレ率が今後1年、そして長期的に上昇するとみている。データに依存する米金融当局にとって、これは良いニュースではない。歴史的に消費者心理を低インフレの環境に戻すのはかなり難しく、当局は消費者のインフレ期待が抑制されなくなるのを望んでいない」と指摘した。
RBCキャピタル・マーケッツの米株式戦略責任者、ロリ・カルバシナ氏はリポートで、S&P500種株価指数が来年は過去最高値を更新すると予想。明るいセンチメントと底堅いバリュエーションに支えられるとの見方を示した。
米国債
米国債相場は総じて反落、利回りは上昇した。ミシガン大学が発表した11月の消費者調査(確定値)で1年先のインフレ期待が7カ月ぶりの水準に上昇したため、売りが優勢になった。ハト派的な金融政策を見越したポジションの利益確定売りも見られた。感謝債を前に売買は低調だった。
米消費者1年先インフレ期待、7カ月ぶり水準に上昇-ミシガン大
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.54% | -0.7 | -0.15% |
米10年債利回り | 4.41% | 1.4 | 0.31% |
米2年債利回り | 4.90% | 2.3 | 0.47% |
米東部時間 | 16時40分 |
他の経済統計では、新規失業保険申請件数が6月以来の大幅な減少。10月の米耐久財受注は予想以上に減少した。民間航空機の受注が減少したほか、設備投資の需要が弱まった。
米新規失業保険申請、6月以来の大幅減-継続受給者2カ月ぶり減
外為
ドル指数は続伸。米労働データと米国債利回り上昇を受けて、ドル買いが優勢になった。ただ、消費者マインド指数の発表後に伸び悩んだ。円は対ドルで下落。日米それぞれの祝日を控えて商いは薄かった。円は一時149円75銭まで下げた。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1243.75 | 3.49 | 0.28% |
ドル/円 | ¥149.58 | ¥1.19 | 0.80% |
ユーロ/ドル | $1.0889 | -$0.0022 | -0.20% |
米東部時間 | 16時40分 |
原油
ニューヨーク原油先物相場は下落。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が週末に予定していた会合が延期となり、OPECプラスが供給引き締めに動くとのトレーダーの期待に水を差す格好となった。
25-26日に予定されていた会合は30日に開かれる見通し。メンバー国の複数の代表によると、7月以降、日量100万バレルの追加減産を実施しているサウジは、他のメンバー国と生産水準について厳しい交渉を続けている。一方、米国の原油在庫は先週に870万バレル増加し、7月以来の高水準。これも原油相場への向かい風となった。
OPECプラス会合が延期、生産水準で厳しい交渉-原油下げ拡大 (2)
CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダーのレベッカ・バビン氏は、この日の下落について、OPECプラスが合意に達しなかった場合に何が起き得るかということへの市場の懸念を映し出していると指摘。
「2020年のような事態になることを市場は恐れている」とし、当時OPECプラスは原油価格の下落に歯止めをかけることができず、価格は一時マイナスに転じる場面もあったと述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前日比67セント(0.9%)安の1バレル=77.10ドルで終了。日中は変動の大きな展開となった。北海ブレント1月限は0.6%下落して81.96ドル。
金
金スポット相場は反落。米消費者の1年先のインフレ期待上昇がデータで示され、米国債利回りが上昇したことで金は売られた。市場は政策金利を巡る米金融当局の次の動きを見極めるべく、今週発表の経済指標に注目している。
ただ金は先週の初め以降に2.1%余り上昇。米金融当局の利上げが終了したとの観測から米国債利回りとドルが下げ、それが金への追い風となっていた。
サクソバンクの商品戦略責任者オレ・スロス・ハンセン氏は、金は2000ドルという重要な節目突破に向けた動きが続いており、それにより「今年も力強い水準で年を終える」可能性があるとの見方を示した。
同氏は、金にとって「最良の時期はまだこれからだ」と指摘。ただそのためには、「新たな需要を引き付ける上で投資家が米利下げに対する確信を強める必要がある」と述べた。
金スポット価格はニューヨーク時間午後2時29分現在、前日比7.32ドル(0.4%)安の1オンス=1990.97ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は8.60ドル(0.4%)安の2013.20ドルで引けた。
原題: US Yields Climb Amid Unwinding of Dovish Fed Bets: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Gains on Labor Data, Rising Treasury Yields: Inside G-10
Oil Falls as OPEC+ Meeting Delay Dims Hopes for More Output Cuts
Gold Declines as Traders Assess US Data For Fed Rate Outlook
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