東京株式市場で日経平均株価は続伸。米供給管理協会(ISM)非製造業総合景況指数が予想外に改善し、投資家心理が上向いた。外国為替で円高が一服し、電機や精密機器、海運、素材株の一角に好感した買いが入った。一方、TOPIXはわずかながら反落。国際原油相場が下落し、鉱業や商社など資源関連には嫌気した売りが出た。午後に減益決算を発表したトヨタ自動車も安い。
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市場関係者の見方
大和証券の細井秀司シニアストラテジスト
- 将来的な米金利低下観測が強まり、グロース(成長)株の見直し買いにつながっている
- 米金融当局者がインフレ退治は終わっていないと市場にクギを差していることが株式市場のかく乱要因。ただ、インフレ退治が前倒しされれば先行きの米利下げを見込みやすくなる
- トヨタ自動車の決算では円安効果があってもそれを打ち消すほど原燃料高の影響が強いことが確認できた。通期営業利益計画を変えなかったため、上方修正を期待していた株式市場ではネガティブな反応が出た
JPモルガン・アセットマネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジスト
- 良好な米ISM非製造業の結果を受けて米景気懸念が緩和された。同価格指数が大きく低下し、インフレ観測が和らいだ
- 外国為替の円安に加え、台湾を巡る中国の動きへの不安が後退していることも好材料
- 5日発表の雇用統計の結果で雇用者数の伸び幅が適度に縮小し、平均時給も落ち着けば楽観的な見方がもう一段強まる可能性がある
東証33業種
上昇率上位 | 海運、非鉄金属、医薬品、サービス |
下落率上位 | 鉱業、石油・石炭製品、保険、水産・農林 |
背景
- 米ISM非製造業景況指数、7月は 予想外に上昇-3カ月ぶり高水準
- ドル・円相場は1ドル=133円台後半で推移、前日の日本株終値時点は133円23銭
- 3日のニューヨーク原油先物は4%安の1バレル=90.66ドル-ロシアがウクライナを侵攻する前の2月初旬以来の 安値
- トヨタ、4-6月期営業利益42%減5787億円-市場予想を大幅に 下回る
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