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米国株、ダウ小幅続伸し27ドル高 長期金利上昇受け上値重く ナスダックは反落 - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=横内理恵】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、前日比27ドル16セント(0.1%)高の3万3336ドル67セントで終えた。11日発表の7月の米卸売物価指数(PPI)が前月比で下落し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急ぐとの観測が後退した。ただ、米長期金利の上昇を受けてハイテク株に売りが広がるとダウ平均は伸び悩み、下げに転じる場面もあった。

PPIは前月比0.5%下落と市場予想の0.2%上昇に反して低下した。前日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)に続いてインフレ減速を示した。FRBが利上げペースを緩めるとの観測が広がり、金融引き締めが米景気を冷やすとの懸念が薄れた。消費関連株や景気敏感株に買いが向かい、ダウ平均は340ドルあまり上昇する場面があった。

ただ、買いの勢いは弱く、相場の上値は重かった。景気懸念の後退に伴い、米債券市場では長期金利が一時2.9%台に上昇した。長期金利が上昇すると相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)銘柄のハイテク株への売りが強まった。

前日夕に市場予想を上回る決算を発表した映画・娯楽のウォルト・ディズニーが5%近く上昇した。原油高を受けて石油のシェブロンが上げ、資源高が業績改善につながる化学のダウや建機のキャタピラーにも買いが波及した。長期金利上昇で金融のJPモルガン・チェースも上げた。

一方、顧客情報管理のセールスフォース、ソフトウエアのマイクロソフトなどハイテク株が売られた。医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などディフェンシブ株の売りも目立った。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比74.892ポイント(0.6%)安の1万2779.913で終えた。米長期金利の上昇で主要ハイテク株が売られ、電気自動車のテスラやネット通販のアマゾン・ドット・コムの下げが目立った。

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