[アトランタ 19日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は19日、米経済の力強さのほか、インフレ率が目標の2%に戻ると確認する必要があることを踏まえると、連邦準備理事会(FRB)の利下げ実施に「緊急性」はないと述べた。
ボスティック総裁はハーバード・ビジネス・スクール・クラブ・オブ・アトランタへのコメントで「インフレ率は向こう6カ月で比較的緩やかに低下していく」との見方を示した。
インフレを巡っては大きな進展が見られたものの、「まだ道半ばだ」と指摘。同時に、労働市場の引き締まりは今後も続くと予想し、FRBが制約的な政策スタンスを後退させる「緊急性はない」との考えを示した。
ボスティック氏は、来年後半に2回の0.25%ポイント利下げが行われる可能性が高いとの見通しを繰り返した。同時に、インフレ率は高すぎるとし、FRBの政策はインフレ率の鈍化が続くかどうかにかかっていると強調した。
また、FRBが金利を計5.25%ポイント引き上げても失業率は4%以下で推移していることを挙げ、「米経済は12月カ前に私が想像していたよりもはるかに強い」と述べた。
その上で、失業率の上昇という不必要な打撃を被らないようにする必要があるとも指摘。「われわれは慎重でなければならない。私の目標は、インフレ率を戻す一方で、人々が経験しなければならない痛みを最小限に抑えるような政策をとることだ」とした。
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