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米FRB利上げ見送り 3会合連続 来年少なくとも3回利下げ見通し - nhk.or.jp

【利上げ開始】
FRBが利上げを開始したのは去年3月。

それまでのゼロ金利政策を解除して金融引き締めへと転換します。

金融引き締めによって景気を冷やすことでインフレを抑えこむねらいでした。

しかし、その後もインフレに収束の兆しは見えず、去年6月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて9.1%の上昇と、およそ40年ぶりの記録的な水準となりました。

【大幅な利上げに】
このためFRBは、去年6月以降、11月の会合まで4回連続で0.75%という大幅な利上げに踏み切りました。

【利上げ幅を縮小】
その後発表された消費者物価指数は上昇率が前の月を下回る傾向が続いたことなどから、去年12月の会合では利上げ幅を0.5%に縮小しました。

2023年1月31日と2月1日に開いたこの年、最初の会合でFRBは利上げ幅を0.25%に縮小しました。

パウエル議長は「インフレが収まっていく過程が始まった」と言及しました。

しかし、これまでの急速な利上げの影響を受けてことし3月から5月にかけては「シリコンバレーバンク」や「ファースト・リパブリック・バンク」など3つの銀行が経営破綻しました。

銀行が保有していた債券の価格が大きく下落したことで売却を迫られて多額の損失を抱え経営への懸念が高まったことが要因でした。

【10回連続の利上げ】
こうした中でもFRBはインフレ抑制を優先にする姿勢を示し、3月と5月にそれぞれ0.25%の利上げを決定。

去年3月以降、利上げは、10回連続となりました。

【利上げ見送り】
6月の会合では急速な利上げなどそれまでの金融政策の影響を評価するためなどとして去年3月以降初めて利上げを見送りました。

【再び利上げ】
一方、7月の会合では、インフレの要因である人手不足が続いていることなどから0.25%の利上げを決定。

政策金利は5.25%から5.5%の幅と、2001年以来、22年ぶりの高い水準となりました。

FRBの利上げはこれで去年3月以降、合わせて11回におよびました。

【利上げ局面は終了か】
その後、9月と先月の会合では、物価の上昇が落ち着き、インフレの要因となっていた人手不足に改善の兆しが見られることなどから2会合連続で利上げを見送っており、市場では利上げ局面は終了したとの見方が強まっていました。

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