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NY円反落 1ドル=141円8595銭で終了 FRB議長証言受け - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=横内理恵】21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比45銭円安・ドル高の1ドル=141円85~95銭で取引を終えた。米利上げ継続観測から円が売られ、一時は142円37銭と昨年11月中旬以来の円安・ドル高水準を付けた。米長期金利が前日終値近辺に水準を切り下げたため、円は下げ渋った。

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が同日の下院金融サービス委員会での議会証言で物価上昇率を2%に低下させるまでの「道のりは長い」との見解を示し、「ほとんどすべての米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者が年内に政策金利をいくらか引き上げることが適切だと予想している」と説明した。

パウエル議長が利上げ再開を示唆したことが米国債の売りを誘い、米長期金利が一時、前日比0.07%高い(価格は安い)3.79%に上昇した。日米金利差の拡大を背景に円売り・ドル買いが広がった。日銀の植田和男総裁が21日に金融緩和を継続していく姿勢を改めて示しており、日米の金融政策の方向性の違いも円売りを誘った。

売りが一巡すると円は下げ渋った。議会証言の質疑応答でパウエル議長は「利上げをより緩やかなペースにするのが理にかなっている」と述べた。物価安定に向けた取り組みも「進展している」との見方を示した。想定以上にタカ派な発言がなかったとの受け止めがドルの買い持ち高を手じまう動きにつながった。

この日の円の高値は141円69銭だった。

円は対ユーロで反落し、前日比1円55銭円安・ユーロ高の1ユーロ=155円85~95銭で取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)の金融引き締め長期化が意識され、円売り・ユーロ買いを誘った。一時は155円90銭と2008年9月以来、およそ15年ぶりの円安・ユーロ高水準を付けた。

ユーロは対ドルで反発し、前日比0.0070ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0980~90ドルで終えた。同日のパウエルFRB議長の議会証言がほぼ想定内の内容だった一方、ユーロ圏のインフレ懸念や利上げ長期化観測からユーロ買い・ドル売りが優勢だった。

この日のユーロの高値は1.0991ドル、安値は1.0909ドルだった。

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