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GDP上方修正、年率2.7%増 1〜3月改定値 - 日本経済新聞

内閣府が8日発表した1〜3月期の国内総生産(GDP)改定値は物価変動の影響を除いた実質の季節調整値が前期比0.7%増、年率2.7%増だった。5月に公表した速報値(前期比0.4%増、年率1.6%増)から上方修正した。企業の在庫変動や設備投資が押し上げた。

QUICKが事前にまとめた民間予測の中心値(年率1.9%増)を上回った。2022年10〜12月期の成長率も改定し、前期比0.1%増に上方修正した。2四半期連続のプラス成長となった。5月の速報値は0.0%のマイナスだった。

改定値は1日に財務省が発表した1〜3月期の法人企業統計などを反映した。同期の設備投資は速報段階の前期比0.9%増から1.4%増に上振れした。自動車関連を中心に投資が活発だった。

民間在庫変動はGDP全体への押し上げ効果を速報値のプラス0.1ポイントからプラス0.4ポイントに引き上げた。輸送用機械や生産用機械で仕掛かり品の在庫を取り崩す動きが例年より弱かった。

GDPの半分以上を占める個人消費は速報段階の前期比0.6%増から0.5%増に下方修正した。3月分の消費関連統計を織り込んだ結果、外食などのサービス消費の伸びが縮小した。公共投資は2.4%増から1.5%増に引き下げた。

全体の成長率への寄与度は内需がプラス1.0ポイント、外需がマイナス0.3ポイントとなった。速報段階ではそれぞれプラス0.7ポイント、マイナス0.3ポイントだった。内需のプラス幅が拡大して全体を押し上げた。

名目GDPは前期比2.0%増、年率換算で8.3%増だった。年率換算の名目は実額で571兆円で、速報値の570兆円から微増した。年率換算の名目としては速報値から引き続き過去最高となった。

22年度のGDPは1.4%増で、速報段階の1.2%増から上方修正した。年度を通じて個人消費や設備投資が成長率を押し上げた。

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