Search

世銀、世界経済は不安定-利上げやウクライナ侵攻で低迷長期化へ - ブルームバーグ

世界経済は不安定な状況にあり、著しい成長減速に向かっていると、世界銀行が指摘した。急激な利上げで活動が打撃を受け、低所得国の脆弱(ぜいじゃく)性が表面化するとしている。

  世銀は6日、最新の世界経済見通し(GEP)を公表。世界経済について、2023年早期においては予想を上回る底堅さを見せたとしつつ、金融引き締めと、パンデミックに伴う根強い悪影響、ロシアのウクライナ侵攻が相まって長期的な低迷に向かうと予想した。

  2023年の世界成長率見通しについては、最近のモメンタムの強まりを背景に2.1%と、 1月時点での予想(1.7%)から上方修正。一方で24年については2.4%と、従来予想(2.7%)から下方修正した。見通しへのリスクは依然下方向だとしている。

World Bank Sees Sluggish Growth Lasting Into 2024

GDP expansions set to slow in US and China

Source: World Bank Global Economic Prospects report

  世銀は「世界の成長は今年下期に顕著に減速し、低迷は24年も続くと見込まれる」と指摘。「より広範な銀行混乱発生や金融引き締めの可能性があり、そうなれば世界の成長は一段と鈍化しかねない」と記した。

  借り入れコスト上昇による影響は「次第に明白になりつつある」と世銀は指摘。信用状況が一段と制限される中、影響は時間差を伴って今後さらに拡大すると予想した。

2023 Economic Outlook

Change in gross domestic product (YoY)

Source: World Bank

  新興国市場と途上国の見通しは特に「憂慮すべき」状況にあることが分析で示されていると、世銀は説明。米金融当局のタカ派姿勢によってもたらされる利上げにより、そうした国々が金融危機に見舞われる可能性は顕著に高まっているとした。信用状況に制約が生じていることから、4分の1は債券市場へのアクセスを事実上失っているとも記した。

  金融危機の波及リスクを軽減する上で、中央銀行は見通しの急激な変化を回避するため「可能な限り早期に、そして明確に」意図を伝達する必要があると、世銀は指摘した。

原題: World Bank Says Global Economy in Precarious State as Rates Rise(抜粋)

(第4段落以降にGEPの内容を追加し、更新します)

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細
https://ift.tt/FaD2lj6
ビジネス

Bagikan Berita Ini

0 Response to "世銀、世界経済は不安定-利上げやウクライナ侵攻で低迷長期化へ - ブルームバーグ"

コメントを投稿

Powered by Blogger.