2日の債券相場は上昇。利上げ休止観測の広がりで米国の長期金利が低下した流れを引き継いだほか、 日本銀行の調査で債券市場の機能度が改善したことも買い手掛かり。一方、日銀が国債買い入れオペで需給が逼迫(ひっぱく)している中期ゾーンを減額したことで上値が重くなっている。
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、海外金利低下もあり、債券相場は続伸とした上で、米雇用統計の発表を今晩に控え一方向的な上昇も考えにくいと述べた。債券市場サーベイでの機能度改善については「6月のイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)修正の可能性を低下させる」とみる。
日銀は午前の金融調節で定例の国債買い入れオペを 通知。残存3年超5年以下の買い入れ額を4500億円と前回から500億円減額し、他の年限は前回から据え置いた。10年国債と先物決済に使われる受渡適格最割安銘柄(チーペスト)を対象とした指し値オペも継続した。
SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、買い入れ減額について「日銀は、基本的に需給環境が堅調で、買い入れで金利が持続的に低下する場面で減額している。ある程度需給が堅調だと判断した上での減額ではないか」と話した。
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