米Googleは3月21日(現地時間)、実験的な会話型AIサービス「Bard」(吟遊詩人という意味)を、英国と米国で一般公開した。Google検索と連動する機能や、複数の回答候補を提示してくれる機能が特徴。
Googleが2月に限定公開していたサービスが一般公開された形。日本では未公開だが「今後、より多くの国と言語に拡大する」と予告している。
Google検索連動……「今後、検索との統合も検討」
Bardは、Googleが開発した対話アプリ用の大規模言語モデル「LaMDA」の「軽量で最適化されたバージョン」を利用しており、モデルは今後もアップデートされていくという。
Bardに質問を入力すると、自然な文章で回答を返す。ChatGPTと同様に、回答にさらに質問を続けて深めていくこともできる。また、多くの場合、回答のドラフト案は複数提示され、最適なものを選べるという。
Web検索と連動しており、回答のソースとなるWebサイトも提示。「Google it」をクリックすれば、関連する検索クエリの候補が表示され、新しいタブが開いてGoogle検索できる。今後は「LLM をより深い方法で検索に統合することも検討している」という。
同社はBardを「Google検索を補完するエクスペリエンス」と説明している。
「自身満々に嘘をつくことも」 フィードバックで改善へ
プロンプトに対して、次に来る可能性のある単語から1つを選んで応答を生成。ユーザーが増えるほど、より適切な応答を予測できるようになるという。
ただ、現実世界の偏見や固定観念も学習したいるため、それが回答に反映されたり、「自信たっぷりに、不正確だったり虚偽の情報を提供することもある」という。
開発は「AI原則」に基づいており、ユーザーのフィードバックや評価を基に改善する。
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