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米雇用統計待つ金融当局、3回目の超大幅利上げに今月傾く可能性 - ブルームバーグ

米国の消費者の回復力や労働需要の高さを示す指標が発表された後、2日に公表される待望の米雇用統計の結果を踏まえ、金融当局は3回目の超大幅利上げに今月傾く可能性がある。

  雇用統計は当局が9月20、21日両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)の前に入手できる注目経済指標の1つ。市場予想では8月の非農業部門雇用者数は前月比29万8000人増加と、健全だが比較的緩やかな伸びが見込まれている。失業率は50年ぶり低水準の3.5%で横ばいの見通しで、労働需給のミスマッチが長引く中で賃金の着実な伸びも予想されている。

Employers are expected to add jobs at a healthy, but more moderate pace in August

  こうした予想値は7月の雇用の大幅増加や消費者心理の指数改善、求人件数の予想外の増加と相まって、金融当局に0.75ポイントの利上げを十分に促す可能性がある。ブルームバーグ・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、アンナ・ウォン氏は、米経済の極めて強靱(きょうじん)な状況を示してきた他のデータのトレンドに雇用統計が「確認印を押す」ことになろうと述べた。

8月27日終了週の新規失業保険件数は前週比5000件減少し、23万2000件

Source:Bloomberg

  しかし、2日の統計で雇用の伸びのかなりの鈍化と、平均時給の大幅な伸び悩みが示されれば、予想は0.5ポイント利上げにシフトする可能性もある。いすれにせよ、当局者らは適切な政策対応に関して考えを固めるために、今月発表の8月の消費者物価指数(CPI)を見る必要がある。

  1日に発表された経済指標では、労働需要が引き続き健全なことを示唆。新規失業保険申請件数は3週連続で減少し、2カ月ぶりの低水準となった。米国債利回りとドルはこの日上昇。スワップトレーダーが織り込む今月のFOMCでの0.75ポイント利上げ確率は70%強に高まった。

  雇用統計で重要な要素の一つは賃金の指標だ。エコノミスト予想では、平均時給は前月比0.4%増、前年同月比5.3%増。予想に基づけば前年同月比の上昇率は、過去2カ月から若干加速することになる。

  賃金の伸びが鈍化すれば、インフレ圧力の緩和を示唆するため、当局者には多少の安心感を与えるだろうと、ステイアットホーム・マクロ(SAHM)の創業者、クラウディア・サーム氏は話す。「全てのデータは『インフレについて何を意味するか』というレンズを介して判断されるだろう」とサーム氏は付け加えた。

 

原題:

US Jobs Data Have Potential to Push Fed Toward Third Jumbo Hike(抜粋)

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