日本銀行の黒田東彦総裁は18日、最近の円安は「かなり急速な為替変動」とした上で、経済への影響は「非常に大きな円安とか、急速な円安の場合はマイナスが大きくなる」と話した。衆院決算行政監視委員会での答弁。
黒田総裁は円安が全体としてプラスという評価は変えたわけではないとしつつ、「より注意して見ていく必要がある」と語った。金融政策については、2%目標の実現を目指して緩和を続けることが適当との考えを改めて示した。
黒田総裁の発言 |
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「かなり急速な為替の変動のため、企業の事業計画の策定に困難を来す恐れがあるという意味では、マイナスも考慮しなければならない」 「非常に大きな円安とか、急速な円安の場合はマイナスが大きくなる」 「為替円安の経済への影響は、業種や企業規模、経済主体によって不均一であることには留意が必要。全体としてプラスという評価は変えたわけではないが、やはり過度に急激な変動は不確実性の高まりを通じて、マイナスに作用することも考慮する必要がある」 |
ドル・円相場は、黒田総裁の発言をきっかけに約20年ぶり高値1ドル=126円79銭から下落に転じた。
ドル・円下落、最近の円安はかなり急速と黒田総裁-126円前半
鈴木俊一財務相は日銀との 共同声明を変更する気持ちはないと述べた。金融政策は日銀の独立性があるとも話した。
鈴木財務相の発言
- 為替介入についてのコメント控える
- 過度な変動や無秩序な動きは悪影響与え得る-為替
- 通貨当局と密接な意思疎通を図ること重要
- 為替の安定は重要、急速な変動は望ましくない
- 円安進行含め為替動向をしっかりと緊張感持って対応
(黒田日銀総裁の発言を追加して更新しました)
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