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佐賀県内5駅、無人化移行 - 佐賀新聞LiVE

無人化されたJR牛津駅を利用する乗客=12日夕、小城市牛津町(撮影・米倉義房)

無人化されたJR牛津駅を利用する乗客=12日夕、小城市牛津町(撮影・米倉義房)

 佐賀県内にあるJR九州の5駅が12日、無人駅に移行した。長崎線鍋島駅(佐賀市)、牛津駅(小城市)、多良駅(藤津郡太良町)、筑肥線東唐津駅(唐津市)、唐津線西唐津駅(同)の5駅で、他の駅でも有人の切符販売窓口が廃止や営業時間の短縮となった。鉄道事業は従来から赤字で、新型コロナウイルスの影響や人口減少で需要が落ち込み、九州全体で駅体制を見直した。

 自治体への簡易委託駅の唐津線相知駅(同)も4月から無人駅になる。無人化が検討されていた鹿児島線けやき台駅(三養基郡基山町)と筑肥線浜崎駅(唐津市)は簡易委託駅として人員配置される見込み。4月以降は県内59駅のうち、無人が40駅を占め、有人は簡易委託駅4駅を含む19駅となる。

 JRグループの駅員がいる15駅のうち、鹿児島線弥生が丘駅(鳥栖市)、長崎線中原駅(三養基郡みやき町)、吉野ケ里公園駅(神埼郡吉野ヶ里町)、唐津線小城駅(小城市)の4駅は切符の販売窓口を廃止。切符は自動券売機で購入でき、平日午前7時半から正午まで駅員が切符販売以外の業務に当たる。

 残る11駅でも切符販売窓口の営業時間を短縮し、合理化を進めた。県内で利用者が最も多い佐賀駅は「みどりの窓口」が朝の1時間を短くして午前7時~午後9時に、鳥栖駅は同窓口を計5時間短縮し、午前7時半~午後7時になった。

 無人になった駅は、これまでも駅員不在の時間が長く、列車位置情報をリアルタイムに示すモニターを設置するなどの措置を講じている。12日から無人化された駅には遠隔地の係員と通話できるインターホンを設置したほか、3月いっぱいは従来の営業時間内で案内業務などを行う。

 JR九州鉄道事業本部営業部の担当者は「鉄道事業が厳しい経営環境という前提で会社が発足したが、ずっと赤字というわけにはいかない」と経営改善に向けた努力に理解を求めた。今回の合理化で数億円のコスト削減につなげる。(宮﨑勝)

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