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【米国市況】S&P500種は反落、企業決算を精査-ドル130円前半 - ブルームバーグ

24日の米株式市場ではS&P500種株価指数が3営業日ぶり反落。リセッション(景気後退)を巡る懸念が高まる中、米企業の見通しに関する手掛かりを求めて一連の決算を精査する動きとなった。

株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 4016.95 -2.86 -0.1%
ダウ工業株30種平均 33733.96 104.40 0.3%
ナスダック総合指数 11334.27 -30.14 -0.3%

  経済活動の指標とされるダウ輸送株平均は下落。鉄道会社ユニオン・パシフィックの決算が失望を招いた。日用品・工業品メーカーの3Mが示した通期の 利益見通しはアナリスト予想を下回った。同社は雇用削減計画も明らかにした。一方、住宅建設のDRホートンの決算では利益が予想を上回った。

  通常取引終了後の時間外取引では、ナスダック100指数に連動する上場投資信託(ETF)「インベスコQQQトラスト・シリーズ1」(QQQ)が上昇。引け後に発表されたマイクロソフトの決算で、調整後1株当たり利益が市場予想を上回った。一方、テキサス・インスツルメンツ(TI)は売上高が2020年以来の減少となった。

  米国の企業活動を測る指数は1月、前月に比べて上昇したものの7カ月連続で活動縮小を示した。投入価格を示す指数が上昇に転じ、インフレ圧力が長期化していることが示唆された。

米企業活動が7カ月連続で縮小圏、インフレ長期化も示唆-S&P (1)

  スレートストーン・ウェルスのシニア市場ストラテジスト、ケニー・ポルカリ氏は「近く得られる情報で裏付けられないほどの水準にまで株価が押し上げられてしまっているか、問い掛けざるを得ない」と述べた。

Tech Stock Resistance | Nasdaq 100's recent rally faces two layers of technical resistance

  米資産運用会社グランサム・マヨ・バン・オッタールー(GMO)の共同創業者ジェレミー・グランサム氏は、米国株のバブル崩壊はまだ当分終わらないとし、相場が年明け力強いスタートを切ったことに投資家は高揚し過ぎるべきではないと警告。

  「問題の度合いが通常よりも大きく、恐らく私がかつて経験したことのないほどの大きさだ」と指摘した。

S&P500種は今年17%安も、バブル崩壊まだ終わらず-グランサム氏

米国債

  米国債は長期債中心に上昇。米企業活動を測る総合購買担当者指数(PMI)が市場予想を上回ったことから、一時は下落する場面もあった。

国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 3.60% -7.94 -2.2%
米10年債利回り 3.45% -5.89 -1.7%
米2年債利回り 4.21% -1.93 -0.5%
    米東部時間 16時57分

  ウォール街では今後2回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合でそれぞれ0.25ポイントの利上げが実施されるというのが大方の見方となっているが、両会合間に7週間の隔たりがあることで見通しへの不透明感は増している。

  BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者イアン・リンジェン氏は、「2月と3月の会合の間隔を踏まえれば、FOMCは1-3月期終盤の会合時の方が米景気をもっと良く理解しているだろう」と23日のリポートで指摘。「両会合間に入手される情報は3月に0.25ポイント利上げを見送るのに十分なものとはならないだろうが、5月の利上げの可能性は排除されるかもしれない」と続けた。

外為

  外国為替市場ではドルが下落。ドルは米企業活動を測る1月のPMI指数や一連の米企業決算を受けて、日中は上下に振れる展開で、おおむね米国債利回りの動きにつられる格好だった。

  米国債利回りの低下を背景に、円は対ドルで上昇し130円台前半。一時は131円12銭まで円が売られる場面もあった。

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1224.42 -0.81 -0.1%
ドル/円 ¥130.20 -¥0.47 -0.4%
ユーロ/ドル $1.0888 $0.16 0.1%
    米東部時間 16時58分

原油

  原油先物相場は下落。ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は1月初旬以来の大幅安となった。

  複数の米企業決算が失望を誘う内容となり、エネルギートレーダーの短期的見通しに悪影響を及ぼしたとみられる。

  3Mがこの日発表した2022年10-12月(第4四半期)調整後1株利益と調整後営業マージンは、いずれもアナリスト予想を下回った。23年通期の調整後利益の見通しも、市場予想平均に届かなかった。

3M、2500人を削減へ-2023年通期の利益見通しは市場予想下回る

  オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は、こうした結果が短期的に景気への楽観を弱めており、「原油価格は最近の上昇分を一部消すことになった」と述べた。

  市場参加者は経済見通しの手掛かりを探ろうと、今後も企業の決算発表を注視するとみられる。モヤ氏は、中国需要の行方を見極めるベく、シェブロンやエクソンモービルといった石油大手やテスラなど多国籍企業の決算に注目が集まるとの見方を示した。

  WTI原油先物3月限は1.49ドル(1.8%)安の1バレル=80.13ドルで取引終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は2.06ドル(2.3%)安の86.13ドルで引けた。

Oil Loses Ground | WTI crude futures fell below $80, capping rally

  ニューヨーク金先物相場は続伸。トレーダーは米利上げの軌道を見極めようと、経済指標に神経をとがらせた。

  S&Pグローバルが発表した1月の総合 PMI速報値は7カ月連続で活動縮小を示した。

  今週は米金融当局が物価動向の目安とする米個人消費支出(PCE)価格指数など、一連の指標に注目が集まる。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、6.80ドル(0.4%)高の1オンス=1952.20ドルで終了した。

原題: Stocks Churn Amid Earnings; QQQ Up in Late Trading: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Rally Led by Long End, Boosted by European Bond Gains(抜粋)

Bond Traders Hedge Prospect That This May Be Fed’s Last Hike (1)(抜粋)

Dollar Eases With Yields After PMI Report, Earnings: Inside G-10(抜粋)

Oil Falls Most in Nearly Three Weeks as Traders Shun Risk(抜粋)

Gold Wavers as Traders Assess Rate Hike Path, Economic Data(抜粋)

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