外為17時円、反落 134円台ちょうど近辺一時1カ月ぶり安値 - 日本経済新聞

17日の東京外国為替市場で円相場は反落した。17時時点は1ドル=134円02～04銭と、前週末の同時点に比べ1円81銭の円安・ドル高だった。米連邦準備理事会（FRB）の金融引き締めが長期化するとの観測から、日米の金利差拡大に着目した円売り・ドル買いが活発だった。14時すぎには一時134円22銭近辺まで下げ、3月15日以来1カ月ぶりの安値をつけた。

14日にはウォラー理事などFRB高官から一段の金融引き締めを支持する発言が相次いだ。ミシガン大学が公表した4月の米消費者調査では消費者の予想インフレ率が切り上がった。FRBが5月に0.25%の利上げを決めた後も高い政策金利を維持するとの見方が強まり、円やユーロなど主要通貨に対するドル買いが膨らんだ。

円が約1カ月ぶりの安値圏とあって輸出企業など国内実需筋による円買い・ドル売りも活発で、円は9時半すぎに133円72銭近辺まで下げ幅を縮める場面もあった。9～17時の円の値幅は50銭程度だった。

円は対ユーロで反落した。17時時点は1ユーロ=147円33～35銭と、同1円04銭の円安・ユーロ高だった。欧州中央銀行（ECB）が利上げを続けるとの観測から円売り・ユーロ買いが出て、14時すぎには一時147円45銭近辺と2022年10月末以来の円安・ユーロ高水準をつけた。

ユーロは対ドルで4営業日ぶりに反落した。17時時点は1ユーロ=1.0991～92ドルと、同0.0074ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース（NQN）〕

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