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NY円、4日続落 1ドル=110円95銭~111円05銭 日米金利差の拡大観測で円売り - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=戸部実華】27日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続落し、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=110円95銭~111円05銭で取引を終えた。米長期金利が一時3カ月ぶりの水準に上昇し、日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが優勢だった。

米債券市場で長期金利の指標である10年物国債利回りは一時、前週末比0.06%高い1.51%と6月後半以来の高水準を付けた。前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の翌日以降、長期金利の上昇基調が続く。日米金利差の拡大基調を見込んだ円売り・ドル買いが入った。

このところテーパリング(量的緩和の縮小)開始に前向きな発言が米連邦準備理事会(FRB)高官らから相次ぎ、米金融緩和の縮小観測が意識されやすいことも円相場の重荷だった。27日はニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「米経済が想定通りに改善が続けば、資産購入ペースを緩やかにすることが近く正当化されるだろう」と述べたと伝わった。

ロンドン市場で円相場は7月上旬以来の円安・ドル高水準を付けていた。ニューヨーク市場では持ち高調整の円買いが入ったとみられ、円は下げ渋る場面もあった。

円の安値は111円05銭、高値は110円78銭だった。

円は対ユーロで小幅に4日続落し、前週末比05銭円安・ユーロ高の1ユーロ=129円85~95銭で取引を終えた。

ユーロは対ドルで続落し、前週末比0.0025ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1690~1700ドルで取引を終えた。米長期金利の上昇や米金融緩和の縮小観測がユーロ相場の重荷だった。26日投開票のドイツ連邦議会選挙で中道左派のドイツ社会民主党が第1党となったが、連立交渉は時間を要しそうで、相場への影響は限られた。

ユーロの安値は1.1692ドル、高値は1.1709ドルだった。

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