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FOMCのタカ派2人、利上げ幅0.5ポイントに戻る可能性示唆 - ブルームバーグ

米金融当局の最もタカ派の2人が16日、将来的により大幅な利上げに戻すことを支持する可能性を示すとともに、今月初めの連邦公開市場委員会(FOMC)会合の時点で0.5ポイント利上げの論拠があると考えていたことを明らかにした。

  クリーブランド連銀のメスター総裁は、前回1月31日-2月1日のFOMC会合で政策金利を0.5ポイント引き上げる「説得力ある経済的論拠」はあったと指摘。セントルイス連銀のブラード総裁も同様の見解を示した。両総裁はまた、経済状況から正当化されると判断すれば、当局は今後より大幅な利上げにオープンになる必要があると述べた。

メスター総裁

Source: Bloomberg

  ブラード総裁は同日の講演後に記者団に対し、「インフレとの闘いは長期戦になるというのが、私のおおまかな判断だ。2023年を通じてインフレと闘う決意を示し続ける必要があるだろう」とコメントした。

  その上で、政策金利をできるだけ早期に5.375%に引き上げるのが望ましいとし、3月会合での利上げ幅について他の金融当局者が適切との見方を示している0.25ポイントよりも0.5ポイントを支持する可能性を排除しないと語った。

  両総裁はFOMC会合の審議に参加するが、今年は投票権を持たない。

  メスター総裁は、新たに発表されるデータをみても、フェデラルファンド(FF)金利を5%超に引き上げその水準でしばらく維持する必要があるとの自身の見解は変化していないと発言。「金融市場参加者が当局に期待する行動はともかくとして、私としては50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げる説得力ある経済的論拠があると考えていた」と話した。

  FOMCは2月1日に0.25ポイントの利上げを全会一致で決定し、FF金利の誘導目標レンジを4.5-4.75%とした。昨年12月会合では0.5ポイント、その前は4会合連続で0.75ポイントずつの利上げを決めていた。

  ブラード総裁は「成長と強い労働市場が続く現在の状況においても、政策金利の継続的な引き上げはインフレ期待を低く維持することにより、23年にディスインフレ傾向を定着させるのに寄与するだろう」と語った。

  さらに、今年の経済成長は鈍化が見込まれ、失業率はもっと通常の長期的水準に戻るだろうとの見通しを示した。

ブラード総裁

Source: Bloomberg

  メスター総裁はインフレ見通しにリスクが顕在化する場合には、利上げペースを再び加速させる可能性があると予想。「当然ながら、常に25(bp)というわけではない」とし、「経済状況から見て必要と判断されれば、ペースを速めることは可能で、特定の会合でより大きく動くこともあり得る。経済動向次第ということだ」と述べた。

  イベント後に記者団との電話会見に臨んだメスター総裁は、利上げを休止しても問題ないと考えられる時期はいつかとの質問に対し、インフレを当局目標へと鈍化させられるだけの水準に利上げすることに、金融当局者らは依然取り組んでいると答えた。

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原題: Fed Hawks See Possible Case for Returning to Larger Rate Hikes(抜粋)

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